なぜ、サギ師のスーツはアルマーニなのか?
2009/2/13 金曜日 – 12:09:07
書名:なぜ、サギ師のスーツはアルマーニなのか?―「絶対、人に騙されない」心理学
著者:樺旦純(かんば わたる)
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
犯罪に憧れはしないけれど、犯罪小説の中で唯一小気味よいのが、サギ師が出てくるヤツだ。
だいたい、この類は欺す相手も悪いヤツなので、罪悪感もない。
小説に限らず、映画もそうだ。
バイオレンスものは苦手なのだけれど、サギ師ものは、見たあと読んだあとにすっきりする。
この「なぜ、サギ師のスーツはアルマーニなのか?」はその種明かしをしてくれる本だと期待して読んだのだが、著者である樺旦純(かんば わたる)さんは心理学者であるので、それほど突っ込んだ解説ではなかった。
サギ師じゃないので、仕方ないけれど。
これは心理学で言うところの○○という解説になっているもの(35)と、単なる推測で終わっているもの(35)がある。
単なる推測で終わっているものは、ぼくでも解説できそうなことばかり。
「70の事例」を売りにしたかったようだが、心理学的背景を織り交ぜている35に絞って、それを詳しく書いたほうが良かったのではなかろうか?