大学生の論文執筆法
2008/12/20 土曜日 – 17:58:10
書名:大学生の論文執筆法 (ちくま新書)
著者:石原千秋
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
実に歯切れの良い文章が並ぶ。さらに歯切れの良い意見が並ぶ。
引用を交えながらも、自論が展開されていく。
まさに論文のお手本だ。
書名を見ると、論文の書き方を教えてくれるのかと思うが、この本の真意はそうではない。
石原千秋さんの「論文、かくあるべし」という主張なのだ。
論文を書くなら、
・まずたくさんの資料を読み通すこと
・分量にふさわしいテーマを選ぶこと
・タイトルをつけること
・分析だけに終わらず、自論を述べること
・正しい日本語を使うこと
・書き上げた原稿には番号を振って閉じること
当たり前じゃないか!と思うものもあるが、その当たり前をこなすことが難しいのだ。