土一揆と城の戦国を行く
2008/11/4 火曜日 – 14:11:51
書名:土一揆と城の戦国を行く (朝日選書)
著者:藤木久志
自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。
この藤木さんの本は、「飢餓と戦争の戦国を行く」を読んだばっかりなのだが、また読んでしまった。
そして、藤木さんの主張がぶれていないことに安心した!
自分の意見や好みと一致した人の本を読むのは、心地よいが、好みが一致しなくても読み応えのある本は読んだあとに何ともいえない満足感がある。
もう一つ、それほど読み応えがなくても、小気味よい気持ちが残ることがあって、それがこの藤木さんの本なのだ。
もちろん、藤木さんがくだらない本を書くと言うことではなく、ぼくとの好みが合わないから、ぼくは読み応えを感じないというわけだ。
でも、藤木さんは相変わらず、いわゆる「弱者」に焦点を当て、独自の理論をもとに歴史を切り取っていく。
ただし、今回は村人もより弱い人を利用していたそうだ。
藤木さんは人間すべてに問題提起をしているようだ。
またほかの本も読みたい! そして「やっぱり。まだあんなこと言ってるーー。」とつぶやいてみたい。