渡された場面

2008/10/28 火曜日 – 18:32:47


書名:渡された場面 (新潮文庫)
著者:松本清張

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

西鉄以来のライオンズファンだ。
最も好きだった選手は東尾投手。

最も好きだった時代はもちろん1985年から1994年の西武黄金時代。
エースは工藤(現:横浜)だった。

東尾と工藤は似ているところのある二人で、それはおどけるところとスロースターターな所。
特に工藤は1回や2回に点を取られるのはクセみたいなものだった。

東尾も徐々に調子を上げていくところがあるが、彼は、最終回にやらなくてもよい点を与えるクセがあった。

さて、この尻上がりに調子を上げるタイプ、観客としては面白いものだ。

この尻上がりのピッチャーの試合を思い出させるのが、「渡された場面」なのだった。
最初の部分は松本清張ぽくないのだ
西村寿行かと思ったくらいだ。

また主人公がぽいぽい変わる。
最初は小寺康司、次が信子。その次がやっとホントの主人公、香春銀作になる。

この香春銀作になって、抜群に面白くなるのだ。

まるで工藤の初回に2点を取られ、しかしその裏すぐに取り返してもらってからは無安打ピッチング。勝ち越しの3ランホームランが7回に飛び出してからは一人の走者も出さずに完投勝利を挙げた!

そんな本だ。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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