モダンガール論

2012/3/22 木曜日 – 15:59:15


書名:モダンガール論
著者:斎藤美奈子

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

著者は女性なのだが、そんなことは論説にまったく影響なく、明治以降の女性論を解説してくれる。
といっても、そのような客観的割礼生活知性的な論説というのは、この本に限ったことではなく、斎藤美奈子の著作物はみんなそうなのだから驚くこともないが。

さて、本論だ。著者によれば、「欲望」という切り口で、明治以降の女性達はどのように生き抜いてきたのか、どのように注目を浴びてきたのかを解説している。
考えてみれば、ヒトは欲望に従って生きている。
快楽も欲望なら、富を得るのも欲望。名声を得るのも欲望だし、正義を全うするのも欲望だからだ。
※ここでいう「欲望」とは利己的なものから利他的なものまで、つまり「肯定的、積極的な意図」のことだ。

まあ、なんと女の人のたくましさ。大丈夫か、日本男子。。。と心配になってくるほどだ。

それにしても、明治時代の高学歴お嬢様というエリートも、今のジョシコーセイと同様の誹謗中傷を浴びていたとは!
いろんな事で物知りになれる本だ。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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