インシテミル (文春文庫)

2012/2/20 月曜日 – 19:46:58


書名:インシテミル (文春文庫)
著者:米澤穂信

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

テレビのサスペンスドラマでは開始5分で人が死ぬのが基本だそうだ。
ミステリ小説も、人が殺されてから本題が始まるのが基本のようだ。
小説とは創作だから、「人が殺された」といっても心配はないのだが、死ななくてもいいのでは?とさほどミステリファンでないので思うことがある。
実際、人が死なないミステリ小説もある。がそれは実験的あるいは挑戦的意図で書かれただけで、本流は殺人事件の解明だ。
本書も高時給なんてもんじゃなくってなんと時給11万2千円!
年間1600時間働くとして、年収が約179百万円。2010年度の社長報酬と比較すると第93位がアステラス製薬の野木森社長で180百万円。第94位が幻冬舎の見城社長で177百万円だから、ここら辺。
とまあお金につられて主人公の大学生がアルバイトに応募するのだが、そこは閉じられた空間で12人いる。
あとはおきまりの人が死んで犯人捜しが始まるのだが、誰かわからない犯人と同じ空間にいるというスリルがある。
にもかかわらず、残された人たちは犯人捜しをする。
もちろん、犯人が一緒にいるのでおびえている描写もあるのだが、ミステリ作家なのでどうもそこは苦手のようで。
最終的には犯人も解明されるのだが、この殺人劇の動機が最後まで読んでぼくにはわからなかった。
それがミステリ。。。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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