客観と主観を効果的に配置する
2011/12/27 火曜日 – 17:32:45世相史という言葉を耳にするようになりました。時代時代を独自の視点で切り取って読み解いた文書です。
この世相史、どうやって書くのでしょうか? その手法を解説していきます。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
一般的に作文のお作法として、特に小論文型の文書では。
事実と意見を明確に区別する必要があります。
書き手はそれを意識して書くし、読み手が誤解しないように、明示する必要があります。
これができていないと、作文試験では大幅に減点されます。
さて、世相史とは、ある時代の事象を採り上げて、あの時代はこうだったと分析するものです。
事実と意見、つまり客観と主観をどううまくつなぐかが、読み手への説得力になるわけです。
誰もが予想するような分析を展開するのなら、そのことをいちばん先に認めます。
つまり冒頭で、周知の分析結果を述べるのです。
そして、それに至る根拠として、まだ他の人があまり気づいていない事実を列挙するのです。
書き手だけのオリジナルな意見と自負できる論理展開なら、誰もが知っている出来事や事象をまず列挙します。
そして、誰もが予想するような陳腐な結論を提示し、それを否定するのです。
読み手は「おやっ」と思います。
すかさず、書き手の渾身のオリジナル意見を展開します。
こうすると、読み手を感心させる記事ができあがるわけです。