文章力の基本
2011/8/18 木曜日 – 19:12:10
書名:文章力の基本
著者:阿部紘久
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
かなり売れている本らしい。ということで読んでみた。
売れている理由が分かった。
実例が豊富なのだ。
こういう文はこうすればいいよというのを示しているので、分かりやすいのだ。
そしてまた、よくこんなだめ文を見つけてきたなというのが正直な感想だ。
よくありがちなのが、恣意的なだめ文で、「そんな文を書く人はいないだろ」と突っ込みたくなるだめ文があるのだが。
本書に掲げられただめ文はリアリティがある。
こんなに冷静にだめ文を収集した人は性格が悪いんじゃないかと思うくらいだ。
さらに、だめ文で伝わってくるニュアンスがことごとく消し去られている。小気味よいくらい消されている。
まさに人情に惑わされた人々を突き放したような性格の持ち主こそ、研ぎ澄まされた文章を書くのだろうか?