空飛ぶ岩 (若さま同心徳川竜之助)
2011/6/17 金曜日 – 10:12:05
書名:空飛ぶ岩 (若さま同心徳川竜之助)
著者:風野真知雄
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
徳川田安家の11男坊が活躍する江戸時代探偵小説の第3弾。
徳川竜之助はかなり軽い性格なので、文体もそれに合わせて軽やかなモノになっている。
ストーリーも軽やかに、謎が謎を呼ぶ不可解な事件なのだが、ある程度のページ数になると、ふっと竜之助が解決してしまう。
それは嫌みでなく、爽やかに思えるから、作者の力量がすごいのだろうと思う。
270ページほどの分量なのだが、1時間ちょっとで読めてしまうのだ。
ただ、天才柳生全九郎に勝てるのかどうかが心配。主人公だから勝つのだろうけど。
この先(第4巻以降)をますます読みたくなる本だ。