マニュアル制作の実践-23-
2011/1/13 木曜日 – 10:40:17マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
前回に引き続き、原稿を書く工程での説明を続けます。
マニュアル制作における最優先次項は「納期を守る」ことです。
したがって進捗管理というか、遅れることはあり得ません。
ぼくの経験では、原稿作成の期間は最長でも1ヵ月でした。
1ヵ月でひととおり書き上げるためには週単位と日単位の工程表を作りました。
その工程表を見ながら、日々の作業を進め、遅れたら気力と残業で取り返し、思いのほか進んだら、のんびりしたモノです。
ちなみに原稿作成以外の工程を含めた全工程の進捗管理も同様です。
1つ違うことは隔週で工程自体を軌道修正するかどうかを検討することです。
というのは、マニュアル制作はその上位に製品出荷計画というモノがあり、それに依存するからです。
早まることより、遅れることの方が多いのです。
それにより助かることもあります。
しかし目論見が外れることでの他製品の制作工程に悪影響を及ぼすこともあり、遅れるからといって楽になることは稀なのです。