マニュアル制作の実践-21-
2011/1/4 火曜日 – 16:43:04マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
前回までで目次は完成しました。
完成したといっても、これで書き始められるという目次です。
原稿を書き終えたあとに再度検討します。
ではこれで書き始められるかというと、そうではなくて、もう1つ決めることがあります。
それは原稿の形態というか要素です。
見出しとリード文と本文というのが基本ですが、マニュアルの場合はその本文にいくつかの要素が考えられます。
各項にはその要素すべてが登場するわけではありませんが、どのような要素があるのかを考えておきます。
そうしておかないと、困ることがあるからです。何が困るのかというと要素をあげていくと想像がつきます。
1:操作手順
2:操作手順説明
3:操作の目的
4:機能説明
5:注意事項
6:参考情報
7:関連情報
8:用語説明
3はリード文に記述するかもしれません。
1/2/3は「とにかく作ってみる」で使います。
4は「おいしさにトライする」で使います。
5/6/7/8はその両方で使います。
この本文要素の洗い出しは、レイアウトデザインする際に必須です。
それと、この洗い出しが不十分だとある項では注意事項が操作手順説明に入り、ある項では機能説明に入ったりと、記載個所が統一されず、検索性の悪いマニュアルになってしまうのです。