自伝の文学―ルソーとスタンダール
2010/12/14 火曜日 – 10:34:06
書名:自伝の文学―ルソーとスタンダール (1979年) (岩波新書)
著者:中川久定
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
文研ビズは自分史を制作支援する会社なので、自伝には興味がある。
だから読んでみた。
自伝の文学とあるので、自伝の文学的価値を探るのかと思っていた。
サブタイトルにある「ルソーとスタンダール」というそうそうたる人の自伝を例に説明するのだと思っていたら。
そうではなくって。
ルソーの自伝とスタンダールの自伝の作られた背景を探るというか、
こういう事書いていますけど、このとき彼はこんな状況でこんなことを考えていたんですよという謎解き本なのだった。
ルソーファンやスタンダールファンにはたまらない1冊に違いない。