マニュアル制作の実践-10-
2010/11/25 木曜日 – 10:19:44マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
前回、目次構成を考えるときは、ページ数を同時に検討すると言いました。
これで目次構成はほぼ終わりといきたいところですが、もう1つチェックポイントがあります。
章節項のバランスです。
ある単元ブロックがやたら深い階層になったり、ある単元ブロックが浅い、あっさりしたモノだったりすると。
それはまずいのです。
1冊を通して、章節項の階層構造は、同じ程度の深さになっていないと、見出しの種類が増えてしまって、制作に支障が出るのです。。。
もちろん、そんな状態では、完成してもわかりにくい取扱説明書になってしまいますけどね。
というわけで、最後に章節項の階層構造のバランスを整えて、目次構成は完了です。
バランスを整えるために、
深すぎる階層を持つ単元ブロックは分割します。
浅すぎる回想の単元ブロックは、もっと説明する情報がないかを考えたり、他の単元ブロックと合併できないかと考えたりするのです。
この検討は保守的なテクニカルライターに取っては、やっかいな作業です。
来週からは「おにぎりの作り方」の目次を作ってみます!