99%の誘拐
2010/11/1 月曜日 – 9:54:15
書名:99%の誘拐 (講談社文庫)
著者:岡嶋二人
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
コンピュータを犯罪に使う話。
刊行されたのは、1988年だからまだwindows3.0も出ていない頃。
しかし、ダメなSF小説と違い、ちっとも色あせていないのは、コンピュータの機能に依存していない内容になっているからだろう。
残念なのは、ミステリにふさわしくないテーマであること。
このテーマ(会社乗っ取りとそれに翻弄された親子の復讐話)なら、社会は心理小説の形式にした方が。
岡嶋二人なら、書くことができたはず。