本当は恐ろしい江戸時代
2010/10/23 土曜日 – 17:45:44
書名:本当は恐ろしい江戸時代 (ソフトバンク新書)
著者:八幡和郎
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
江戸時代ファンの1人としては、このような本があるとつい読んでしまう。
「敵の偵察」のためだ。
江戸時代がバラ色だと思っている江戸時代ファンがいるとは思えないのだが、話の展開上、八幡さんには仮想敵として江戸時代が何から何まで素敵だバラ色だと思っている人がいないと進まないのだろう。
それは分かる。
ところが。
説得力を付ける文章レトリックの勉強をした方がいいのではないかと思う。
どれも事実の羅列をしているようなのだが、それがどの文にも、彼の思い(江戸時代の敵視)が込められているため、胡散臭く感じられる。
残念な本だ。