日本の軍事システム
2010/10/20 水曜日 – 9:36:48
書名:日本の軍事システム-自衛隊装備の問題点 (講談社現代新書)
著者:江畑謙介
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
はじめにの言葉には、驚いたというより、知らなかった。
「軍備はほぼ完全に非生産的なものだからである」
いわれてみればそのとおり、何も生産しない。むしろ活動するのは破壊したり、滅亡させたりするためだからだ。
せいぜいが秩序維持。だから少ないに越したことはないのだとのこと。
江畑さんの解説はテレビで見たことがあるが、無知のぼくにも、この人はものを知っているという雰囲気が伝わってくるのだった。
普通はこういう場合、その対象を愛しているときなのだが、江畑さんは軍事を愛してはいなかったと思う。
勘だけど。
本書は至る所で、「国民の税金を使っているのだから、コストパフォーマンスのよいことをすべきである」という視点に立っている。
軍事予算に限る事ではないが、軍事に限れば、その視点で考える人は他にいなそうな気がする。
まったく惜しい人を亡くした。