必ず通る企画書作成マル秘テクニック
2010/8/20 金曜日 – 10:39:28
書名:必ず通る企画書作成マル秘テクニック―ビックリするほどレベルアップ
著者:増田忠士
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
売れる本の条件として、タイトルと表紙という人がいるそうだ。それも出版関連業者が言うそうだ。
そんなことを言う人も言う人だが、ホントのことだったから言うのだろうけれど、そんなことをするから、出版界に冬が来たのだ。
この本も。
最後まで読むと種明かしされているが、この本は企画書の書き方マニュアルなのだそうだ。
そもそも、必ず通る企画書の書き方なんてあるわけもない。ということはわかっているので、
「一見尤もらしい企画書の書き方」、「企画会議で支持されやすい企画書の書き方」という姑息なテクニック集かと思えば、そうでもなく。
説得用文書を書くには、「情報収集と客観的な評価を繰り返し、論理的な文書構造にしましょう」というだけのことを、200ページ使って説明しているという本なのだ。
それ以上でもそれ以下でもないし、説得用文書を書くには、「情報収集と客観的な評価を繰り返し、論理的な文書構造にしましょう」ということにはウソもない。真摯に説明している。
ただ、面白くないのだ。なぜ、面白くないかというと、おそらく著者の処世観が「○○するには、○○しなければならない」という「ねばならない人間」なのだろう。
したがって、この企画書書き方マニュアルに従って、企画書を書くと、できあがった企画書は、面白みのない優等生のような企画書ができあがる。
そして、「みんなを驚かしてやろう!、びっくりさせよう!!」という人の書いた企画に負けるのだ。
目に浮かぶ。