うまい!と言われる文章の技術
2010/7/27 火曜日 – 17:42:26
書名:うまい!と言われる文章の技術―「あなたの評価」が変わる!
著者:轡田隆史
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
新聞記者の書く文章指南本は、まあまあハズレがないのだけれど、この轡田隆史さんのは中でもいい!
丁寧に説明している。
まあ、慎み深いのでへりくだっているところがまどろっこしいのだけれど、それは日本人の美徳としての許容範囲なので問題ない。
添削例がわかりやすい。
下手な添削例だと、「手を入れて良くなった」と称する文章が普通の文章であり、その前の文章が故意に悪文化されていたりするのだけれど。
この本に出てくる、手を入れる前の文章は、そこそこの出来であるのが贅沢だ。
その「そこそこの文章」に手を入れて、よりよい文章にしていくところが実になめらかでわかりやすいのだ。
考えてみればそれも当たり前のことで、「文章を直してください」といってくるような客観性のある人の書く文章は、そこそこの出来であるはずなのだから。