甲州・武田一族衰亡史

2008/8/16 土曜日 – 18:28:43


書名:甲州・武田一族衰亡史
著者:高野賢彦

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

友だちに武田信玄ファンがいる。僕も戦国時代ファンなので武田信玄には興味がある。
そこで読んでみたのだが、著者の高野さんは信玄があまり好きではないらしい。

甲陽軍鑑は震源のことが褒め称えられているのだが、まあそれは多少割り引くとして、信虎追放の信虎の悪口がまったくもって誇大妄想なのらしい。
信虎は、35年間武田一族の総統であり、25年にわたって甲州をまとめたのだから、そんなに性格が悪い以上人格者ではないとのこと。
なるほど、なるほど。

また、歴史ファンとして恥ずかしいことにぼくは、信玄が我が子信義を誅殺したことを知らなかった。
このことをきっかけに武田一族は滅亡が始まったらしい。

また、武田勝頼は正式には諏訪勝頼であり、武田信玄の跡継ぎとしては認められなかったらしい。
だから、信玄の家来たちをまとめるのに苦労したそうだ。
それまでは、勝頼が信玄への対抗意識で暴走気味なので、家来たちがついてこなかったのだとばかり思っていた。

武田一族のことを以前より理解できたと思う。
謎だったのだ、史上最強軍団があっけなく瓦解してしまったことに。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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