冬桜ノ雀―居眠り磐音江戸双紙
2010/6/21 月曜日 – 10:51:50
書名:冬桜ノ雀―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
著者:佐伯泰英
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
30-40年前にその名を高めたというタイ捨流の丸目高継の登場だ。
生きていれば百歳を超えるというからすごいが、それだけじゃない。
次期将軍と目される家基様のお命をねらって、家基の夢の中に入り込んでしまうという強者。
居眠り磐音シリーズ、初めてのオカルトモノ。というと茶化したようだが、そんなつもりはない。
江戸時代の人にとって、言い伝えやおまじないは日常のことだったのだ。
昭和の時代ですら、祖母は風邪で寝込んだぼくのために、御大師様にいのってくれたほどだ。
さて、磐音と丸目はまだ命のやり取りはしていない。いずれ戦うことになるのだろう。
本巻は、その予告編か。
それより、竹村武左衛門がダメな人になってしまったのが寂しい。弱い人間の苦悩をもうちょっと描いてほしかった。