会稽の恥
2010/4/25 日曜日 – 11:08:57文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
文書を書くのに便利な情報を毎日公開しています。
今日は故事成語の紹介です。
自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。
会稽の恥とは、敗戦の恥辱のことです。
中国に、会稽山(かいけいざん)という山があります。
昔の中国のある国が戦争に敗れて、この会稽山に逃げ込みました。
戦勝国から、屈辱的な講和条件を持ち出され、渋々それをのんだそうです。
ところで、臥薪嘗胆なら、ほとんどの人が聞いたことがあると思います。
この臥薪嘗胆のエピソードに「会稽の恥」は関係があるのです。
父の敵を討つために、毎夜、薪の上で寝たのは、呉王という国の夫差という人。
その夫差と戦って、負けて会稽山に追われたのが、越王という国の匂践という人。
匂践は匂践で、「会稽の恥」を忘れないようにするために、苦い味のする肝を舐めたそうです。
このことにより、薪に臥したり、肝を嘗めたりすること、つまり敵を討つために長い間苦労を重ねる事を、臥薪嘗胆というようになったのです。
会稽の恥とセットにすると覚えやすいですね。