風の如く 水の如く
2010/3/10 水曜日 – 13:49:34
書名:風の如く 水の如く
著者:安部龍太郎
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
関ヶ原の決戦のとき、遠く九州で黒田如水が兵を挙げ、ものすごい勢いで勢力を広めていたという。
戦いの末、勢力を拡大したというより、「黒田如水」の名前で降伏した武将も多かったとか。
そこから発想を得て、関ヶ原の戦いを仕掛けたのは、実は黒田如水でという壮大な物語だ。
ただ、黒田如水ファンとしては不満が残る。
作者の安部さんは、黒田如水のファンじゃないんじゃないかという点だ。
ファンなら、もっと魅力的に描くだろう。
この「風の如く 水の如く」に出てくる黒田如水は、ただの策士で且つ徳川家康よりスケールが小さい人。
いかん、いかん、そんなことじゃ。黒田如水は、史上最高の策士であってほしいのだから。