知らなかった江戸のくらし 庶民の巻
2010/2/23 火曜日 – 18:55:13
書名:絵が語る 知らなかった江戸のくらし 庶民の巻 (遊子館歴史選書)
著者:本田豊
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
歴史は庶民が作ったという説がある。
権力者は、庶民が作る流れに乗るだけなのだと。
だから、中世で大きく舵を切った織田信長がいなくても、戦国時代は終わり、豊臣秀吉がいなくても天下は統一され、徳川家康がいなくても太平の世は続いたはずなのだと。
けだし、庶民はたくましいのだ。
さて、その庶民ぶりが、江戸時代ではどのようになっていたかを、淡々と知りたいなら、この本を読むといい。
実に、面白い。何せ、証拠もある。(絵が語る)なので。
真意が明らかでない古文書では判断のしようがないが、絵なら、当時の写真みたいなものだから、という論調で、本田豊の解説は続く。
小気味よく続く。
ところどころの推測気味の断定も心地よい!
それにしても、萩原朔太郎の趣味が覗きだなんて。
言っていいのかしらん。