団塊世代のノウハウを会社に残す

2009/12/1 火曜日 – 17:30:55


書名:団塊世代のノウハウを会社に残す31ステップ―スッキリ理解+シッカリ実践 (B&Tブックス)
著者:野間彰

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

2007年問題として話題になった、団塊の世代が退職するので、勤め人の世代バランスが崩れるわ、団塊の世代のノウハウが継承されずに産業が衰退するわ、ということで2005年頃から話題になっていた。
これもそもそもおかしな話で、団塊の世代が定年を迎えるのは、20年以上前から分かっているので、まともな企業なら、そして彼らが退職することでノウハウ継承が問題になる企業なら、ずっと前から手を打っているはずなのだ。

そして2007年を迎えて意向、団塊の世代が大勢定年を迎えたといって、何のニュースも起きなかった。
そらみたことかと思っていたのだが、ひょっとして。
2007以降、世界の中で日本の1人負けのような状態が続いている。2008年のリーマンショックは世界平等に損害を受けたはずなのに、日本だけ回復基調にない。
むしろ、株安円高と、日本以外の国が早く立ち直るために日本が犠牲になっているかのよう。

もしも団塊の世代の人たちがまだ働いていたら、そんなに『うまくしてやられる』こともなかったのでは?
やっぱり、2007年団塊の世代問題は深刻な被害を国全体が被っていたのではないか?
と考えてしまったのだ。

この本を読むと、どうやら団塊の世代の人たちは、自分たちが持っているノウハウを客観的に意識していないらしい。
そのため、彼らに「ノウハウを伝えてください」といっても、彼らは正しく伝えられないらしい。
そのための対策本なのだ。
団塊の世代を知り抜いている、著者ならではの、ノウハウ本なのだ。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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