けものみち

2009/10/7 水曜日 – 11:44:57


書名:けものみち (上) (新潮文庫)けものみち (下) (新潮文庫)
著者:松本清張

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

けものみちといえば、ぼくにとっては名取裕子が主演したNHKドラマが起点になっている。
彼女のファンだったので、これで大女優への道を走るのだと思っていた。
しかし、なぜか全編を覚えていない。民子(名取裕子)が鬼頭(西村晃)と出会うところくらいまでとあと執拗に迫る久恒刑事(伊東四朗)、それに山﨑努の顔くらいだ。
今読み返してみて、民子が主役というわけではないことにやっと気づいたのだった。
けものみちは、けものみちを歩こうとする人たち全員が主役なのだ。

結局歩き通したのは誰なのか?
小滝は歩き通せるのか?
けものみちを歩き抜けたはずの鬼頭のたどり着いた先はどこだったのか?

松本清張のベスト3に数えられる小説だ!

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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