集中講義 織田信長

2009/9/14 月曜日 – 18:41:07


書名:集中講義織田信長 (新潮文庫 (お-70-1))
著者:小和田哲男

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

嫌いということではないのだが、徳川家康ファンというか徳川家康派のぼくなので、織田信長絶賛本というものは敵情視察のような気分で読むことになる。
この本も偵察なのだ。
歴史研究家というものは、必ず独自の展開をしないと気がすまないようで、「整理してみた」といいつつ、何か新しい織田信長論になっている。
2003年に出版された本の文庫版なのだけれど、「新しく発掘発見された資料」を基に整理したということなのだが、
「武田信玄は騎馬隊なんて持っていなかった」とか「比叡山焼き討ちはなかった」とかはスルーされている。
さすがに、明智光秀は濡れ衣説は出ていないが、林正勝や佐久間信盛のリストラにおびえた説を根強く主張している。
「新説」は信長が精神を煩っていた!ぐらいか。
いっそ、「精神を病んでいた」説(?)で織田信長の人生を解説してほしかった。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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