成吉思汗の秘密
2009/9/12 土曜日 – 12:06:58
書名:成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)
著者:高木彬光
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
歴史ファンならずとも「そうだったら、すごいことだな」と思いをはせるのが、歴史上の英雄が死なずに別地で生き延びる伝説だ。
イエス・キリストが青森県に渡ったとか、源義経がモンゴルに行って成吉思汗になったとか、明智光秀が天海和尚になって徳川幕府を支えたとか、豊臣秀頼が薩摩に行って隠遁生活を送ったとか。
その中でも最も有名なのが、源義経がモンゴルに行って成吉思汗になったことだろう。
何せ、ぼくがその伝説を聞いたのは小学校の社会の授業なのだから!
この『成吉思汗の秘密』では、神津恭介が、なんと入院中にその秘密を暴くというモノ。
小説の中だから、どうとでも話を作れるので、どこまでが資料に基づいた推測でと言うのは分からない。
でもまあ、ほかの歴史検証エンターティメントもどのように資料を解釈しているのかは分からないので、同じことだが。
(でもだったら、わざわざ神津恭介に登場してもらわなくても、高木彬光として持論を展開すればいいのに、紛らわしいとちょっと思う)
神津恭介と井村博士とのやりとりで、推測の検証になっているのだが、最後の心中事件で一件落着というのは解せない。
高木彬光が、「そろそろお時間となりました」と強引に終わりに持っていったようで。。。