分かりやすい公用文の書き方

2009/9/4 金曜日 – 11:02:13


書名:分かりやすい公用文の書き方―常用漢字表を収録
著者:礒崎 陽輔

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

226ページ中、80ページもの分量を割いて常用漢字表を掲載しているのが謎なのだけれど。
公務員でないので、公用文の書き方はどうでもよいのだが、いったいどのようなお作法があるのか気になって、読んでみた。
日本に400万人以上いる公務員。伝達文も、人それぞれでは読みにくいだろうし、いちいち「分かりやすい文章を書こう!」と自己流に改善していては本業に差し障りがあるだろうと言うことで、文書作成ルールができたのだと思う。

ルールなので、それが適切なルールなのかどうかとかをいちいち気にしていては、ルール化した意味もないだろう。
そのようなルールなのだと思う。実際、冒頭から半分くらいまでは、「ルールに従って書け」という論調なのだが。

文章読本を書く人にも言えることなのだが、「文章の書き方」を著す人は、どうしてこう、いつの間にか持論を展開するのだろう。
この礒崎 陽輔さん、巻頭のはしがきに「国語表記にもの申すものでない」と宣言しておきながら、追補の章で「独自」の国語表記にもの申している!
まあ、人間の欲望だから仕方ないか。
その辺を斟酌して読まないといけない。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

Post a Comment