魔法のラーメン発明物語

2009/4/27 月曜日 – 19:17:51


書名:魔法のラーメン発明物語―私の履歴書 (私の履歴書)
著者:安藤百福

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

受験勉強を始めるに当たって、いちばんの楽しみは夜食を作ってもらえることだった。
ぼくがまだ小学生の頃、受験勉強をしていた1番上の姉のために、2番目の姉がラーメンを作ったり、コンソメスープを作ったりはてまたおにぎりを作ったりとしていて、実にうらやましかったのだ。

我が家の躾は厳しくて(?)、食事は3食以外ではありえず、ちょっとお腹が減ったからと言って軽食を取ることは許されなかった。
お茶請けのお菓子や家族のだれかの誕生日でケーキを食べるということはあったが、個人的な空腹で軽食を取ることは許されなかった。

そんなわけだから、受験勉強という大義名分により、夜食が食べられるのは、もうそれだけで「受験勉強します!」なんて宣言するほどだったのだ。
その夜食でリクエストしたのが、チキンラーメン。
袋入りラーメンに嫌いなものはないのだが、チキンラーメンの濃厚なスープが好きだった。
チキンラーメンとはぼくの青春の思い出なのだ。

このチキンラーメン、繊維会社→信用組合と経営する会社が不運に巻き込まれ倒産してしまう、安藤さんの発明品だ。
誰もがすぐに食べられるラーメン。そこには、安藤さんの愛がある。
チキンラーメン好きでよかった。とつくづく思う一冊だ。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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