徳川家康―江戸幕府をひらく

2009/4/20 月曜日 – 6:23:17


書名:
徳川家康―江戸幕府をひらく (講談社火の鳥伝記文庫 (22))
著者:松本清張

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

徳川家康の小説といえば、山岡荘八の全8缶という大作が有名なのだけれど。
松本清張は、それを1冊にまとめた!

と言っても、ほかの武将で1冊で書かれたモノは多いので、驚くことはないのかもしれないが。
ただ小説に使われるエピソードには事欠かない徳川家康なので、彼の年表とエピソードが語り口調で続くので、家康ファンにはたまらない展開かもしれない。

この小説、子供向けに書かれたとのこと。
以前に、池波正太郎の子供向けに書かれた小説を読んだことがある。
とてもわかりやすく、すらすら読めたのだけれど。物足りなさもまったく感じなかった。
この徳川家康も、年は中年のぼくにとって、時代小説ファンのぼくにとっても、まったく物足りなさなんてモノは感じられない。
小説内の会話が、現代のですます調なのだけれど。
となると、大人向けの時代小説とは、現代人のイメージする昔の人の言葉遣いでかい和文を書くことなんだろうか?

「子供向け」の定義が分からなくなってくるほど、しっかりした小説だ。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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