よろずや平四郎活人剣
2009/3/31 火曜日 – 19:48:14
書名:よろずや平四郎活人剣〈上〉 (文春文庫)
著者:藤沢周平
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
頃は幕末の頃。サムライの権威もかなり下がってきた頃だろうか?
神名平四郎は日々の暮らしが大変だ。
これは!と信じた仲間には道場を開く開業資金を持ち逃げされ、これは!とひらめいたよろず揉め事仲裁業には、思うように客が来ないのだから。
それでも、平四郎はめげない。仲間(北見)に恵まれ、持ち逃げした仲間・明石とも友だち付き合いをやめない。
その甲斐あって、北見や明石から客を紹介してもらい、何とか日々を生計するだけは稼いでいる。
立派!
志高く、友に恵まれ、何とか食べていける。ぼくも、このような暮らしに憧れる。
ただ、これを実践するには、千石取りの旗本の気むずかしい兄が必要だし、陰ながら支援してくれる嫂も必要だし、誰にもひけを取らない豪剣の腕も必要だし、交渉事をうまく納める、口と覚悟も必要だし。
うーん、平四郎になるのは難しい。しかし、憧れる!