孤剣―用心棒日月抄

2009/3/10 火曜日 – 12:12:07

書名:孤剣―用心棒日月抄 (新潮文庫)
著者:藤沢周平

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

コメディというわけではないのだろうが、そこはかとなく笑いのあると品がよい。
オスカー賞で話題になった、「おくりびと」も笑いの要素を入れてぐっと良くなっているとか。

主人公、青江又八郎は、仕事が片付くたびに老中から呼び出され、無茶な指令を与えられる。

特命係長・只野仁とよく似ている。あっちはサラリーマンをやめずにいられるから、
青江又八郎のほうがたいへんだ。

この青江又八郎、性格はいたって誠実なのだが、この孤剣では、以外にもちゃっかりというか、エッチな側面を出している。
仕事仲間の佐知がとらわれてしまって、救出に行くのだけれど、縛られて胸がはだけていたら、何気なく触ってしまう。
それがまたちっともいやらしくない描写になっているのだけれど、藤沢周平は、なまなかな作家ではないと見た!

ちょっと終わり方が唐突なのだけれど、青江又八郎には今後も無茶な指令が続くのだからしょうがないか。
また、それを読むことができるのは、我々読者にとって、楽しみの一つになるのだけれど。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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