軍師の門
2009/1/27 火曜日 – 13:53:52
書名:軍師の門(上)
著者:火坂雅志
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
例えば、100年に1人の天才がいたとすると、前後100年には天才は現れてはいけないのだけれど。
なぜか集中してしまうことがある。
ビョルン・ボルグとジョン・マッケンローとか。
日本でいえば、織田信長と豊臣秀吉と徳川家康とか。
日本史上の人物でいうと、この時代に歴史ファンなら過半数が支持する組み合わせは、上記3人組でなく、
竹中半兵衛と黒田官兵衛だろう。
ぼくもその一人。
豊臣秀吉が天下人になったのは、本人の才覚と弟秀長と竹中半兵衛と黒田官兵衛と蜂須賀小六がいたからだと思う。
なかで黒田官兵衛が最大功労者なのだ。
有岡城での幽閉、高松城の水攻め、中国大返し、関ヶ原の変時の九州刈り取り、ドラマ要素に事欠かないのに、なぜか主人公としてはドラマ化されていない。
2009年にNHK会長に嘆願書を出したグループがいるそうで、そうなってくれたら、日曜も土曜も見るのに!
さて、その黒田官兵衛だが、軍師の門では、大人びている。
作者の火坂さんは黒田官兵衛の隠居後のすがたをイメージして書いたんじゃないかと思うくらい、達観している。
気が若い人のはずなのだけれど。
その点、司馬遼太郎の播磨灘物語だと、若く気概に溢れた黒田官兵衛を味わえる。